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■フローリング

フローリングには無垢の材料を使います。
仕上げは、自然塗料や植物系のワックスやオイルフィニッシュ。
木目を生かし、木そのものの調湿性や手触りを大切にしています。
右の写真の様に無垢の板は横から見ると年輪が見えますよね。
合板フローリングではベニヤ板の薄い横一文字の断面があり、表層に
薄い仕上げ材が張り付けてあるのです。


無垢のフローリングは木目の細かさや、樹種によって素材が一様でな
いため
日当たりの良いところでは反ったり、継ぎ目に隙間があいたり
床なりがしたりすることもあります。
ただこれは自然の素材そのものだからが故のデメリットで、実際に使っ
てみるとその短所を埋め合わせるのに十分なメリットがあります。
なんと言っても素材の持つ清潔感と質感がとても心地よく、素足で歩い
て、寝転びたくなります。
それに傷が付いたり、表面が汚れても表面を削ってリペアすることもで
きます。どこまで行っても「金太郎飴」のように本物ですからね。

■畳

一口に畳といってもいろいろなのもがあります。
本物のワラ床のものから、マンション用、厚みの薄い物などサイズ
や素材にはいろいろなものがあります。

また、畳表は熊本産の天然イグサで作ったものや、特殊な和紙で
作ったものなどがあり、色も最近では紫や茶色・・・とバリエーショ
ンもあります。

畳はご存知の通り、昔から日本家屋の床材として使われており、風
土に合った健康的な床材です。必要に応じて特殊な調湿シートと組
み合わせ使うことで、湿度をコントロールしたり、消臭効果を期待す
ることも出来ます。


■壁材(布クロス)

一般に言う「クロス」というと、以前は塩化ビニルを含むいわゆる「ビニールクロス」
が主流でした。今ではポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂を主原料とし
燃焼時に発煙量が少なく、有毒ガスが出にくい「オレフィンクロス」ものもあります
が、自然素材ではありませんし、安全であるとは言い難い面もあります。

ここでご紹介しているのは「布クロス」です。
布であるが故に汚れの付きにくさ、掃除の簡単さと言った面では正直科学的に合
成されたものには劣りますが、給放出性があるために室内空気の調湿をすること
が出来ますし、有害な化学物質を放出しません。

実際に「ビニールクロス+合板フローリング」で作った部屋と「布クロスや塗り壁材
+無垢フローリング」で作った部屋では同じ条件下で数%〜10%程度の湿度の開
きが出ると言うデータもあります。