■壁材(塗り壁)


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壁の仕上げと言うと、古くはシノ竹やつるで編んだコマイという
格子状の壁下地に土や漆喰を塗ったものが一般的でした。
それが時代とともに変化し、少し前までは木や、軽量鉄骨

柱に、石膏ボードを張り、ビニールクロスを張るのが暗黙の内
にスタンダードとなっていました。

それがシックハウス問題がクローズアップされるとともに、有
害物質を放出しない、廃棄時に発煙しない、土に還元ざれる
さらには有害物質を吸着する、調湿作用がある等の特性を持
つ、自然素材の塗り壁がクローズアップされ、市場に多く出回
る様になってきました。

皆さんもおそらく「珪藻土(けいそうど)」と言う言葉は聴いたことがあると思いますが、これは
藻類の遺体が海や湖沼の底に沈殿して出来た堆積物で、主成分は二酸化珪素と言うもの。
純粋なものは白色で、とても微細な
穴がその微粒子にたくさん開いてい
る構造をしています。
その多孔質な構造による
吸着性・調湿性・保温性
などが室内空気の浄化な
どにとても役立つのです。
また、このほか特殊な砂・
粘土から調合された塗り
壁材もあります。

また、塗り壁材はその塗り厚によって
表面にいろいろな表情をつけることが
出来ます。
工事の記念にペットや子供の手形な
どを付ける方もいらっしゃいます。


素材も接着剤もとても安全な物を選
んでいますので、ご自身で塗ってみ
るのも楽しいです。

■塗料

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色々な仕上げに用いる塗料ですが、乾きを良くしたり、施工しやすくするために色々
な添加物が入っていたり、化学的な有害揮発性物質が成分に含まれている物がた
くさんあります。
せっかく素材にこだわった工事をしても、最後に有害物質で塗装してしまっては仕
方ありません。
私たちは用途に合わせて、植物から抽出したワックスやアマニオイルなどの植物系
オイル、昔から木材の保護に使われてきた柿渋、天然の顔料などを使い最後の仕
上げを行います。


■最後に・・・

自然素材で住まいを作ることはコスト面や工事期間など、一般建築資材を使った場合に比べてデメリットも確かにあります。
加えて施工が難しいものも中にはあり、
取扱いに関しては確かな知識と技術が要求されます。
弊社ではご提案の際に素材の特性や長短所お伝えして、ご納得いただいた上で
「自然素材の家づくり」をさせていただいております。
少しでも多くの方に自然素材の良さを知っていただき、“LOHAS”な生活を送って頂けたら幸いです。